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動脈管開存症
(PDA:Patent Ductus Arteriosus)

図1:動脈管開存症の血液の流れ
 出生前の胎仔は肺呼吸をしていないため肺へ流れる血液は動脈管を通過して全身に血液を送る大動脈へと流れます。
 動脈管は出生後、肺呼吸をはじめるとすぐに閉鎖しその役割を終えます。
 動脈管開存症は出生後も動脈管が開いたまま残存している疾患(先天性心奇形)です。動脈管開存症は犬に認められる先天性心奇形で最も多く発生します。血液が動脈管を介して流れる結果、心臓への負担がかかり最終的には心不全によって死に至ります(図1)。

図2:動脈管内を閉鎖するコイル状の詰め物
本疾患の治療は開存したままの動脈管を閉鎖することが有効です。
 動脈管の閉鎖には胸を切開し心臓の近くにある動脈管を直接閉鎖する方法(開胸手術)と末梢の動脈からカテーテルを使って血管内から動脈管内に「詰め物」をする方法(インターベンション)があります(図2)。

図3:動脈管閉鎖後のレントゲン写真
 コイル状の詰め物が観察される
インターベンションによる手術は侵襲が小さく、動物への負担は開胸手術に比較して少なく済みます(図3)。

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